西予市野村シルク博物館からの視察

2019.11.7

愛媛県の「西予市野村シルク博物館」から館長さん・職員の方・研修生の皆さんが視察に来られました。
野村シルク博物館では山まゆは育てているものの、出殻繭(穴あき繭)からの糸作り、糸から布へということはやられていない。ということでの視察でした。
日時:令和元年11月7日(木)10時~12時
場所:可部山まゆ工房
出殻繭の煮繭方法や紬糸作りの方法をお話し、野村シルク博物館の研修生の方には、ずり出しによる紬糸作りを実際に体験して頂きました。(可部地方での出殻繭からの糸づくりは、殺生を嫌う安芸門徒の信仰から、さなぎが出たあとの繭を使うことが広まったといわれています。)
 
きれいな緑の光沢、そして意外と丈夫な糸に驚いておられました。
また、可部山まゆ紬の歴史をお話しし、会員の作品や古い可部山まゆ紬の羽織をお見せしました。
黒い羽織をルーペで見ると、山まゆの糸がきらきらと輝いているのがわかります。
 
野村シルク博物館で収穫されている山まゆでどのような織物を織られるのか…
織られたら是非拝見させていただきたいと思います。